私たちのものづくり#12 和歌山県日高郡みなべ町で「超完熟梅」を栽培する梅ボーイズさんを訪問!

私たちのものづくり#12 和歌山県日高郡みなべ町で「超完熟梅」を栽培する梅ボーイズさんを訪問!

夏限定フレーバーとして展開中の「超完熟梅ソルベ」。今回は、味の主役となる「超完熟梅」を栽培している和歌山県の梅ボーイズさんを訪ねました。

突然ですが皆さん「超完熟梅」はご存知でしょうか?

超完熟梅とは、樹上でギリギリまで栄養をもらい、皮は柔らかく黄色く熟れ、香りは桃のように芳醇でいて繊細な果肉が特徴の梅です。自然に熟して枝から落ちるまで待つ梅だからこそ、まさに読んで字の如く完熟を超えた梅「完熟梅」と呼ばれています。梅ボーイズさんでは、自然に落ちたその日のうちに一つひとつ手作業で収穫され、丁寧に梱包して届けてくれます。

アイスクリームに使用する梅を探しているうちに梅ボーイズさんのそんな取り組みを知って、こんな梅があるのか、是非一度食べてみたいと思い注文したのが今回のきっかけでした。届いた箱を開けた瞬間部屋中に広がる、甘く幸せな香りは予想以上で感動したことを覚えています。早速一口食べてみると、香りは桃のように甘く、それでいて梅のしっかりとした酸味と深い味わいを感じることができました。この梅を使ったらどんなアイスになるだろうとワクワクしたのが最初の印象です。

今回は、超完熟梅のことを詳しく知る為に和歌山県日高郡みなみ町にある梅ボーイズのリーダーとして活躍されている山本将志郎さんを訪ねました。

突然ですが皆さん「超完熟梅」はご存知でしょうか?

お客様のご要望からはじまった「超完熟梅」

実はあまり知られていない事なのだそうですが、梅農家が作る梅干しや梅酒の手法は、家庭のものとはさほど変わりません。家庭の梅干しとの味の違いは、熟す前の青梅ではなく、完熟して落ちた梅を使うことにある、と山本さんはおっしゃいます。

家庭でも梅農家と同じ味を再現したいというお客様の要望に応えるため、「超完熟梅」の出荷が始まりました。 では、なぜこんな素晴らしい梅が市場に出回らないのか。それはやはり簡単なものではないからです。

完熟し自然落下した梅は道具を使わず、手作業で選別しながら収穫します。出荷に使えるのはそのうちの1~2割程です。傷もつくこともありますし、日持ちもしません。傷は一級品の証なのですが、それをお客様に理解していただくのはなかなか難しいことも事実です。 巷では過剰に包装され、傷が一切ない農産物で溢れています。ただ、物事の視点を少しずらせば傷物だとしても、そこには見過ごされるべきでない素晴らしい素材もしかと存在しています。

お客様のご要望からはじまった「超完熟梅」

素材をいかしたアイスクリームづくり

工場に届いた梅は香りを閉じ込めるために、すぐに自家製の梅ピューレにします。そして鍋で火を入れ、ロスが出ないように丁寧に裏ごしします。この梅ピューレがソルベとソースのベースとなるのです。

出来るだけ梅本来の味わいを残すことができるよう、メープルシュガーで優しい甘みを足すことで、質感はクリーミーで濃厚、それでいて梅のしっかりとした酸味を引き立たせています。ソースは余計なものは加えず完熟梅を存分に味わえるように仕立てました。

素材をいかしたアイスクリームづくり

▲さっぱりしていて梅の風味もしっかりするので、暑い日にピッタリで美味しい!とご感想をいただきました

美味しいアイスを作るには材料を提供してくれる生産者さんがあってのもの。どんな想いで育て、譲ってくれたのか。作り手はその気持ちに寄り添っていく必要があると思います。 丁寧に育てられた梅を大切に取り扱い、アイスにしました。ソルベでありながら、さっぱりとクリーミーな深い味わい。梅の香りと酸味をしっかりと感じることができ、老若男女問わず召し上がっていただけるように仕立てました。

暑い夏の日にピッタリの夏季限定フレーバー「超完熟梅ソルベ」をどうぞお楽しみください。

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超完熟梅ソルベ