私たちのものづくり#11 イベントで出会ったベネズエラ産の最高級カカオ豆。香りと味わいに合わせた開発のお話。

私たちのものづくり#11 イベントで出会ったベネズエラ産の最高級カカオ豆。香りと味わいに合わせた開発のお話。

みなさん、こんにちは。今回の担当は工場長の細川です。

1月26日から販売開始した大切な方への贈り物にぴったりな限定商品、「Premium Cacao Set」のために製作した3つのスペシャルなチョコレートアイスにまつわるお話です。

2023年の夏、Tokyo Chocolate Salonというイベントの存在を聞き渋谷ヒカリエに足を運びました。そこに待っていたのはチョコレートマニアよりもディープなカカオマニア達。 フルーツであるカカオの木の品種、育成、加工まで細部にこだわって作られたチョコレートと果肉のピューレが並び、芳醇な香りに包まれワクワクが止まりませんでした。

イベントで出会ったベネズエラ産の最高級カカオ豆。香りと味わいに合わせた開発のお話。

数あるブランドの中でも私が気になったお店は、ビーントゥバーのチョコレートショップであるCacao Zokuさん。最高級カカオ豆の産地であるベネズエラ産カカオにこだわり、ベネズエラ国内の様々な地域で取れるバラエティに富んだカカオ豆のみを使用し、店舗内の工房にてチョコレートを手作りしています。後日、田園調布にあるお店に伺い、優れた品種の多いべネズエラ産カカオのチョコレートに感動して「これはアイスにしたい!」と思い試作が始まりました。

Cacao Zoku店内 ベネズエラ国内の様々な地域で取れるバラエティに富んだビーントゥバー。

↑Cacao Zoku店内 ベネズエラ国内の様々な地域で取れるバラエティに富んだビーントゥバー。

ベネズエラは他の産地よりも純粋なクリオロ種が多く、香りのよい豆がとれるとのこと。そして、ナッツ感を中心としながらバランスのとれた複雑なカカオの香りが特徴です。食べた瞬間に、「これは酸味が強めで香りの立つ柑橘と合いそうだ!」と感じ、土佐山のゆず果汁ソースを合わせて二層仕立てに仕上げました。

香りが引き立つベストなタイミングでチョコレートをお届けする為、少量ずつ手づくりしています。

Cacao Zokuオーナーのホルヘ・アルフレッドさん。とても陽気な方で説明をしていただきながら試食もいただきました。

↑Cacao Zokuオーナーのホルヘ・アルフレッドさん。とても陽気な方で説明をしていただきながら試食もいただきました。

他2種類のチョコレートフレーバーについても、色んな楽しみ方がご提供できるよう、ペルー産はフルーティーな酸味とカカオ感がダイレクトに感じられるようにソルベに。エクアドル産はスパイシーさとフローラルな香りが一層立ち上がるレシピを模索しミルクアイスにし、カカオニブを混ぜ込むことで食感と風味のインパクトを出しました。

今回のベネズエラ、ペルー、エクアドル3種類のアイスは、それぞれ個性豊かでありながら、滑らかさ、カカオ感、濃厚な味わいをお楽しみいただけます。口の中で広がる香りの変化をゆっくり感じながら、優雅な時間をお過ごしください。

Cacao Zoku店内 ベネズエラ国内の様々な地域で取れるバラエティに富んだビーントゥバー。